投稿日時 2009-12-08 16:06:55 投稿者 彩世幻夜 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
投稿者コメント | |
「まだ、かかるのか?」 東南から、文字通り射るように注がれる陽光から、隠れる術もなく、ぐったりとだらしなく手足を投げ出し座るルードが尋ねる。 「んー、電車はあと三駅だけなんだけど……。またそこからタクシーで三十分。山道登って十分はかかるかな……」 昨夜一晩、宣言通り、一睡もしなかったらしいルードは、その答えに思わず呻き声を漏らした。ルードは、そんな己の状態を情けなく思いながら、込み上げてくる吐き気と戦っていた。 昨日、あれだけ血を摂取した後だ。いくら日の下にいるにしろ、こうも体が不調を訴えるはずはない。 ……そう、本来は。 |
||
最大化 | アクセス解析 | ユーザ情報 |
▽この画像のトラックバックURL▽(トラックバックについて) |